東北青春18きっぷ旅1日目

そろそろ始まる大学にワクワクしつつも僕は春休みに1つの心残りがあった。

「青春18きっぷが2枚余っている」

どうしたもんかいのーと考えていたら三陸鉄道リアス線が運転を再開したとのニュースを聞きつけた。あまちゃんを毎回かじりついて見ていたので懐かしさもあり、東北にお金を落としに行くことに決めた。人生初の東北である。

 

1日目は三陸鉄道リアス線の出発駅である盛(さかり)駅を目指す。 

前日に統一地方選挙の期日前投票を済ませ荷造りも終えて準備万端かと思いきや、オールスター後夜祭を深夜3時まで見ていた影響で大幅に寝坊をかましてしまった。
飛び起きて路線を調べてみると、11回も乗り換えがあるのに1度でも乗り換えを間違えたら盛に到着できないという超絶縛りプレイをすることになる。

11時2分発の電車で渋谷を出発
One more time,One more chance/山崎まさよし

宇都宮に到着。

次の電車まで30分あるので、、、

こうならざるを得ない。人生の勝者とは昼からビールを飲める人間のことである。

シャキシャキの野菜。溢れ出す肉汁。それらをビールで流し込む。優勝!

「中国人マジ謝謝」とか思ってる矢先に見つけたこの看板。
「ごめんねごめんね〜」=「謝謝」じゃん!と気付いて1人ニヤニヤしながら次の電車へ。

黒磯で乗り換え、新白河行きの東北本線に乗っている時に事件は起こった。

 

「オレは大学生旅行者、黒糖。
宇都宮で名物の餃子とビールで優勝して、人もまばらな電車に深々と腰掛けた。
気がゆるみきっていたオレは、背後から近づいてくる睡魔に気付かなかった。
オレはその睡魔に熟睡させられ、目が覚めたら・・・

次の電車に乗り換え忘れてしまっていた。
折り返し運転を車掌にされたら、また黒磯に返され、旅行そのものにも危害が及ぶ。
Google博士の助言で電車を降りることにしたオレは、「発車します〜」という車内放送を合図に、とっさに新白河駅のホームに降り立ち、今後の情報をつかむ為に、最近買い換えたばかりのスマホに指を滑らせた。

たった一つの過ち犯す、見た目は大人、頭脳は子供、
その名は、黒糖!!!」

「絶望の新白河」 (2019年) コクトウ

ひとまず電車を降りたものの、次に乗るはずだった郡山行きは既に発車していた。
次の電車を調べると1時間後だという。今日中には盛に着かないことが確定し、着けるのは気仙沼までとなった。明日は青春18きっぷを使わないので気仙沼〜盛間のJR線の料金も必要となる。

Airbnbで予約していた盛のゲストハウスにキャンセルのメッセージを送り、今日中に着けそうな気仙沼周辺の宿を調べていた。
そんな時に電話が鳴った。出てみると予約していたゲストハウスのオーナーだった。
かくかくしかじかですみませんと謝り、24時間以内のキャンセルなのでAirbnbに書いてあった規約通り返金は必要ないですと伝えると「どこまで来れるの?ガソリン代出してくれるなら迎えに行くよ」と言ってくださった。

イスラエルのナザレでも、ネパールのルンビニでも、サウジアラビアのメッカでもなく、日本の大船渡ゲストハウスに神がいた。
新白河のホームでガッツポーズをし、次こそは乗り間違えてなるものかと目をバキバキにしながら福島行きの電車に乗った。

東京/銀杏BOYZ
I love you & I need you ふくしま/ 猪苗代湖ズ
伊達に着いたあたりで読み終えた

仙台に到着。

オーナーに電話をかけると仙台で拾うからご飯を食べておいてくださいとのお達し。今日の電車旅が終了する。ありがてぇ。

人生初の牛タンを食べる。噛めば噛むほど味が出る牛タン、麦飯と相性抜群のとろろ、あっさりとしたテールスープ。めちゃくちゃうまい。初めて牛のタンを食べようと考えた狂人に感謝したい。

テンションが上がってずんだシェイクを飲んでしまう。優しい甘さが体に染み渡る。ずんだの食感もかすかに残っていて楽しい。

 

そんなこんなしているうちにオーナーと合流した。
車に乗り込んで簡単に自己紹介を済ませると「提案なんですけど、奢るので日帰り温泉行きませんか?」とお誘いを頂いた。出会って4分で合意。

 

オーナーである大関さんは震災の二週間後からボランティアとして東北に来て、そのまま大船渡ゲストハウスを開いて住んでいるとのこと。
阪神・淡路大震災、中越沖地震、東日本大震災とボランティアに参加する中で見つけた様々なお話をしていただいた。

過去の統計や歴史から津波はある程度防げること、田舎特有の復興・ビジネス作りの難しさがあること、人の話を聞くには覚悟が伴うこと。

僕が応援している川崎フロンターレが支援を続けている陸前高田にも連れて行って下さり、未だに残る震災の傷跡を見る事ができた。

大船渡ゲストハウス

ゲストハウスに着いて夜空を見上げると北斗七星が光り輝いていて、僕の到着を祝福してくれているようだった。

 

2日目はこちら

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