ジャンボエビフライな人生

「あなたがやりたいことはなんですか?」

大学3年の後期という時期に入り、毎日のようにこの問いについて考えている。

そんな中とても気になる広告を見つけた。

「でっかいえびフライ」

なんてワクワクさせてくれる言葉なんだ。

 

 

僕とエビフライの思い出についてお話したい。

以前僕の父方の実家は沖縄だと書いたが(こちら)、母方の実家は香川である。

僕が小学生の頃、家族みんなで香川まで車で帰省したことがある。

その道中の大津SAでご飯を食べた。

大津SAには琵琶湖が一望できるレストランがあり、そこの洋食屋ではジャンボエビフライが名物と書いてあった。

ついこないだ習ったばかりの日本一大きい「びわこ」という湖を目の前に、ジャンボエビフライが食べられることに僕はとても興奮していた。

「やっぱり大きい湖には大きいエビがいるんだね!」

と鼻息荒く言ったら、お姉ちゃんに

「じゃあ海にはめちゃくちゃおっきいエビがいるかもね」

と言われ、レックウザのようなエビが海から出てくるシーンをイメージしているうちにジャンボエビフライが運ばれてきた。

でかかった。

家で見る小ぶりなエビフライしか知らない僕にとって、それはまさに「ジャンボ」と呼ぶにふさわしいエビフライであった。

「おいしそ~」

家族みんなでそれにかぶりついて数秒

「衣、多いな」

と母の冷めたツッコミが入った。

サクッといい音こそしたものの、僕の歯はエビを捕らえることなく空を切った。

食べ終わってからも家族のエビフライへの怒りは収まらず、車内ではしばらく家で作るエビフライがいかに正直者で下処理が行き届いているかという話でもちきりになった。

そんな会話を聞きながらも僕は「そんなに言わなくてもいいのに」と思っていた。

だって、日本一の琵琶湖を眺めながらジャンボエビフライを待ってワクワクした時間は僕にとってとても楽しい時間だったから。

 

 

そんなことを思い出しつつ、この広告を見た。

今回もパッと見る限りではなかなかの大きさのエビフライが横たわっている。

以前の失敗から学んだ僕は、エビフライを大きくする技法として衣をまとわせるという手段があることを知っている。

しかし、もしかしたら、東南アジアらへんの栄養価が豊富な池ででっかいエビが獲れてそれを揚げてくれたのかもしれない。

何か運命のようなものを感じて買ってみた。

 

 

僕が今やりたいことってなんなんだろう。

夢は明確に決まっているけれど(こちら)、どのようなステップを踏めばそこまで辿り着くのかが見えない。

でもまぁ一定量考えて分からないものは、それ以上考えたって仕方がない。

今回みたいに99%失敗するだろうという道だとしても、自分にとっては光り輝いている道を選べばいいんじゃないかなぁ。

まだ若いんだし、失敗したらまた別の光り輝く危うい道を行けばいいじゃないか。

そんなことを考えながら僕は衣まみれのでっかいえびフライを食べた。

こんな油っこいもの、若いうちじゃないと食べられない。

いつか本物のジャンボエビフライが食べたいものだ。

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